きりくちぶろぐ

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ベンチャー起業家が想いのまま突っ走ったら地域が良くなる仕組みを創りたい

「やまだの仕事はわかりにくい」

 

「で、お前は結局何をしているの?」

 

 

などなどお声を沢山いただく。

興味を持っていただいているからこそだろう。

ありがたいことだ。

 

・・・ありがたいことだが、いや流石にここまで理解されていないと寂しくもなるので今現時点での仕事の説明をしてみたいと思う。

 

その前に、2つの登場人物についてご紹介。

 

 

ベンチャー起業家

定義

「起業家」というとちょっと強すぎるワードになってしまうので、「挑戦者」くらいまで広義に捉えてほしい。

ITベンチャーのようないかにもなものももちろんなんですが、たとえば新しく木材加工の会社を作る場合や、持続可能な養鰻業に挑戦する場合や、野のモノだけで創る食堂を開く場合など、そこに挑戦の要素と経済的に自立していく要素があれば、該当すると思ってもらえたらと。

これらのうち、ローカルで行うものをローカルベンチャー (=Local Venture)と呼ぶ。

 

ニーズ

ローカルベンチャーだろうが、ただのベンチャーだろうが彼らが求めているのは、

自らの事業の成功

である。

他にも色々あるのかもしれないが、これはぶらしちゃダメなところ。

自らの事業の成功の結果、創りたい世界が実現できるこそからだと思うけど、それもまあ事業の成功と置いておきたい。

 

そのため彼らは、自らの事業の成功させるあらゆることを求めている。

それは仲間だったり、資金だったり、人材だったり、テクノロジーだったり、人との繋がりだったり様々。今の日本ではこれらを最も満たす地域として東京が選ばれがち。

海外だとシリコンバレーとかわかりやすいよね。

 

 

 

 

地方自治体

定義

次に地方自治体。

これはそのままで市町村のこと。

1718自治体あるらしい。

厳密には都道府県とかも入ると思うんですが、単純化のために市町村のみで。

 

ニーズ

彼らのニーズは様々なんですが、一つ絶対にあるのは、街の機能の確保

人口(規模)によってその自治体が持てる機能は限られてくる。

それは自治体そのものが提供するサービスだけではなく、たとえば、スタバ。スタバは、絶対村にはない。

 

規模が小さくなるにつれて、

アップルショップでiPhoneは買えず、

スタバでティータイムを送れず、

大学でサークルに参加もできず、

洋服屋でおしゃれにもならず、

電車で行きたいところにも行けず、

居酒屋で騒ぐことも出来ず、

イオンにファミリーで買い物できず、

カフェでデートすることもなく、

ケーキ屋で幸せになることもなく、

中学校で青春も送れず、

本屋で賢くもならず、

スポーツチームで全国目指せず、

劇場で感激もなく、

ソーシャルアパートメントで第二の青春なんてなく、

塾で東大目指せず、

ラーメン屋で罪悪感と多幸感味わえず、

公園で子供と遊べず、

気軽に病院に行くことも出来ない。

 

これは当たり前のこと。資本主義の中にいるんだから。

嫌ならその自治体を出て都会に行くまでだ。

僕らには移動の自由があるからね!

 

自治体しては、絶対に無くしちゃいけない機能から補助金等を使いながら埋めていく。

福祉・介護は必須だよね。。

病院もいるよね。。。

みたいに。

 

 

マッチング

この2つの当事者が、実はめちゃくちゃ相性いいんじゃないだろうか?

というのが1つの仮説。

f:id:Manga_Maestro:20171112223534p:plain

※リクルートさんのリボン図を参考につくってみた。

 

ベンチャー起業家

#今まで

ベンチャー起業家たちは今まで東京に集まっていた。

そこには、先輩起業家がいて、ベンチャーキャピタルがいて、エンジェルがいて、情報が集まって、最新のテクノロジーが揃ってて、、、。

そりゃ東京に集まる。

そして、東京で成功するのは本当に一握り。

年間20万もの起業家が生まれていて、10年後残っているのは数%。

参考:中小企業白書2014

 

自らの事業の成功を第一義的な意義に置いたときに、場所選びとして東京は本当に適切なんですかね?

 

#ベンチャー起業家とLOCALの繋がり

たしかに、スケールを狙ったビジネスだと東京ってなりがちだけど、全世界はLOCAL×LOCALでできてるんだから、LOCALで圧倒的に勝てるモデルであれば世界でも勝てるのではないか。

たとえば、林業や養鰻業のように1つの地域に根ざしてそこで勝てるモデルを作りきれば、それは他の地域でも展開可能なのかもしれない。

もちろんそんな単純ではないと思いますが、1つの例としてね。

 

 

では、なぜ未だに「起業するなら東京っしょ!」な感じなのだろうか?

大きく分けて2つあるのかなーと。

1つは、ベンチャーの生態系が育ってないから。

上記で言ったような、先輩起業家やVCやエンジェルや情報などが集まっていないから。

これは必ずしもそうでもないと思うんだけど、少なくてもそう思われているよね。

 

そこでもう1つは、LOCALが良いという情報が回っていないから。

インプットの量とか視点の数とかでいえばたしかに東京はいいよ?

けど、単純にイケてる経営者の比率とかをよく目を凝らして見てみるとLOCAL侮れないよ?

 

この2つを解消できたら、ベンチャー起業家はLOCALに来る!かもしれない

 

 

地方自治体

#今まで

地方自治体は、自分たちの市町村に必要な機能を市町村外から「外注」していた。コンサルを頼んで、問題点/課題を見つけ出し、打ち手を考えてもらう。(そして実行はしない)

 

また、プロポーザルの形で、自治体がやったほうがいいと思っていることを提示して、それをできるといった人たちの中から選んで、実行する。(そして中途半端なものが出来上がる)

 

そこには誰の想いものっからない。

本当にその地域のことを一番考えている自治体の人たちの想いは、どこかの段階で消えてしまう。また、欲しかった機能も欲しかった形で手に入らない。

外から手を上げた人もそれほどの想いはないから、本気のものができない。

こんなの悲しすぎません?

 

 

ベンチャー起業家と地方自治体の出会い

そこで、この2つの当事者が出会うことが大切なのではないだろうか。

 

ベンチャー起業家は自らの事業の成功させるためだけに、LOCALに来る。

そこで自分の想いをただただ実現させていく。

それが、今までそこのLOCALになかった機能を担保していくことになる。

たとえば、いちごが好きで好きでたまらない人がその想いを一番実現しやすいのがLOCALだってことで、イチゴケーキ専門店が村にできる。

また、今の教育に違和感を持ち、なんとかして変えたいという想いを持った人が、その実現のためにLOCALを選んで、子供の教育機関が村にできる。

ほかにも、今の日本の働き方を変えたくてたまらないという想いを持った人が、その実現のためにLOCALを選んで、新しい働き方のモデルが村にできる。

 

 

そんなことが起こる。

 

ベンチャー起業家が、自分の想いの実現のみを目指していたら、市町村になかった機能が生まれていく。

 

自分の事業の成功が目的だから、彼らは本気だ。中途半端なものはできない。

地方自治体としても、自ら大きなお金を使ってそれらの機能を担保するわけではなく、ベンチャー起業家たちがその自治体で動きやすいように支援することで機能が埋まっていく。

そして言い方はあれだけど、失敗してもいい。

いやむしろ、上手く失敗してもらえることで自治体にはノウハウが溜まって、ベンチャー起業家の失敗も自治体にとっては成功といえる。

もちろん成功してもらったほうがいいから、全力でフォローはするんだけど

また、ベンチャー起業家が自治体に来ることで、人口も増え、事業も増え、税収も上がり、そこで結婚でもして子供が生まれたらもうなんかいいことだらけだ。

自治体としては、ここに投資しがいがかなりある。

だからこそ、ベンチャー起業家がやりやすいように、色んな仕組みや制度を整備する。挑戦を応援するようになる。

応援されたらベンチャー起業家もやる気になるし、制度ができたら成功確率も上がっていく。

 

いい感じだ。

いいループが生まれる。

 

 

こんなベンチャー起業家、地方自治体双方にとっていい事だらけのマッチングはしないわけにはいかない!

 

 

・・・と、思ってる。

 

 

取り組み

そんな中で以下の取り組みをしています。

 

ローカルベンチャースクール(=LVS)

throughme.jp

ベンチャー起業家を、ただ地方自治体に呼ぶだけでなく、関係者とのマッチング、優秀な起業家を呼んでの事業のブラッシュアップ、ベンチャー起業家同士のコミュニティ形成、VCや銀行等の資金調達手段のフォローなど、地方自治体に来てくれたベンチャー起業家がより成功するようにフォローするスクール事業。

 

 

ローカルライフラボ

throughme.jp

LVS予備生として、自分の中の「想い」を明確にする研究所。

自分「らしさ」と社会との繋がりを見つけるカリキュラム。

参考:「らしく」生きることがなぜいいのかを、論理的に考えてみた

 

 

 

ローカルモーカル研究所

 

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西粟倉 ローカルモーカル研究会2017

 

錚々たるメンバーをお呼びした起業についての勉強会&コミュニティづくり。

ちょっと豪華すぎて、僕らお呼びしたメンバーが一番得しているというありがたすぎる研究会。

 

 

その他

他にも、役場の人の想いを顕在化させるワークや、地域の情報発信などなども取り組んでいます。

 

 

おわりに

「で、結局何やってんの?」

 

と言われると、

人や地域の本来の価値を引き出してるんだよ!

 

というのかもしれない。

もうちょっと説明すると、

ベンチャー起業家の本来の価値と、地域の本来の価値を、その両者を結びつけることで引き出している

のかもしれない。

 

これもあくまで現時点での整理&位置付けだし、やってる仕事の1つということで。

まだまだ変わっていくし、その方がいいとも思っているんですが、一旦回答とさせてもらえたらと思います。

 

 

おあとがよろしいようで。 

 

目次:きりくちぶろぐの目次

 

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