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「Startup Weekend Okayama」を開催してみた。 -運営側からのイベントレポート

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#Startup Weekendについて

Startup Weekendとは、だいたいこんな感じ。

Startup Weekend(スタートアップ・ウィークエンド)は、世界150ヶ国・1200以上の都市、日本25都市以上で開催されいる起業体験イベントです。

金曜日の夜から日曜日までの54時間で仲間づくりをしながらアイデアのプロトタイプを作りあげていきます。机上の空論で終わらず、週末の3日間で集中的に起業のきっかけや成果を生む実践的な取り組みとなります。

 

まー要するに何かしたくて鬱々としている人に、最初の入口を提供するようなイベントです。

僕としては、「なにかやりたいひと」がやれてない状況があるなら変えていきたいなーくらいのつもりで開催しました。

(岡山では初だしねっ!)

 

 

結論として、

「むむっ、これは意義深いぞ・・」

です。

 

開催してみたい人や、参加したい人はこのレポートで雰囲気掴んでもらえたらと思います。会場で雰囲気を感じつつ、もっとも客観的に見れていると思うので。

それではどぞどぞ。

 

 

#事前準備

 

Startup Weekendへの参加

自分でStartup Weekendを開催するためには、一度どこかのStartup Weekendに参加する必要があるみたいです。日本でもほぼ毎週開催されているんで、どっかしらに参加すればおけです。

 

オーガナイザー集め

会場探したり、どこに広告打つだったり、どうやって人集めたりするかだったりを、一緒にするメンバーを集めます。

ここで行動力ある人や、スポンサー、ジャッジ等を集められる人をメンバーに入れるとスムーズにことを運ぶことが出来ます。

 

スポンサー集め

参加費で賄うこともできるんですが、あらかじめスポンサーから20万円程度集めることができるとやれることの幅が広がります。

ご飯ちょっと豪華にしたり、会場にお金かけられたり。

社員の方をStartup Weekendに参加させて、モチベーションあげたり、新しいこと掴んだりしてもらいたい経営者の方は結構いるので、そういう経営者の方にスポンサーとして、5万円で「広告+参加チケット1枚」などのプランを提案していくのがいいなと感じました。

 

コーチ、ジャッジ集め

自分のすべてを使っていい人を集める。

これがほぼ全てですね。

もちろんStartup Weekend本部がある程度紹介してくれたりもするんですが、地方では地縁血縁がめちゃくちゃ大事です。

「地元のためになら手伝うよ!」

と言ってくださるイケてる経営者の方も多いので、そういう人に熱意を伝えることが大切だなーと感じました。

開催のメリットの1つとしてそういった方々の仲良くなれるってのがありますね!

 

会場、ご飯の手配

これは結構難しいです。そもそも何人来るかわからないところで会場を探し始めます。Startup Weekendは地方の温度感によって全然規模が変わります。それこそ6人〜50人まで。

ある程度覚悟を決めて会場を決めきることになると思います。

また、趣旨に賛同してくださって会場を貸してくださる方もいたりするので、熱意を露わにするのがいいかもしれません。

 

 

集客

ま、ぶっちゃけこれが全てです。

意義深いことやっても人が来てくれないとなんの意味もないので、これができないと開催すること自体の意味がないです。

 

地元の新聞へプレスを出す

地元のラジオに出演して熱意を伝える

地元大学の経営学部に告知に行く

FBで定期的に温度を伝える

 

などなど考えつくすべての告知方法を試してください。

参加者が当初予定していた人数より少ないのはやっぱり寂しいですし。

 

今回Startup Weekend Okayamaでは、初開催にも関わらず当初予定の20名を大きく超えて、増枠増枠を繰り返し40名での開催になりました。まだ参加したいという人もいたのですが、会場の関係もあってお断りする自体になるという一種の大成功事例だったと思います。

僕がすごいのではなく、リードオーガナイザーがすごいんですが

 

 

 


#1日目 金曜日 夜

スケジュール

18:30  アイスブレイク

19:30 1分間ピッチ

20:00  投票

20:30  チーム作り

21:30  終了・帰宅

 

初日は、会社終わりや学校終わり人たちがわらわらと集まってきます。

 

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 (なんか緊張している人が多い?)

 

受付

受付で最初に自分の役割を選びます。

 Hustler :アイディア出す人

 Hacker :実際に作る人

 Designer :デザインする人

 

こういうイベントの際には、ほぼみんなHustlerになるんですが、今回のイベントではHackerも多かったですね。

また、女性が多かったのが印象的でした。

 

 

アイスブレイク

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適当なワードを2つ集め、5分で新しいビジネスを考えるというアイスブレイク

「いやー5分じゃ大したもんでないでしょ」

とか思っていたけど、

 

「食糧問題を○○○で解決する」

「希少価値のあるイケメンを育てる」

 

などなど、結構おもしろいアイディアが沢山でてました。

 

 

 

1分間ピッチ

個々人が自分の作りたいビジネスや想い、はたまた自己紹介を行います。

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「おお、おもれーな。。この人と友だちになりたい。」

 

という気持ちがふつふつと湧いてくる1分ピッチでした。

(思わず声がかけたくなる)

 

 

投票&チームづくり

上記のピッチをもとに投票&チームづくりを行います。

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「おもしろそうなサービス」

「魅力的な人」

 

人によって選ぶ基準は様々で、単にビジネス的にイケてるなー以外のところに票が集まったりしてました。

 

結構人格ファーストかも。

 

単に「この人と一緒にやりたい!」が最終決定理由になるように見えましたね。

 

 

解散

初日はチームが出来たところで解散。

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そこからどんな動きにするかは各チームに委ねられました。

(明日が楽しみです) 

 

 

 

 

 

#2日目 土曜日 朝〜夜

スケジュール

09:00  オープン

10:00  チーム作業

14:00  コーチング

18:00  夕食

19:00  チーム作業

21:00  終了・帰宅

 

オープン 

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朝9時から会場オープンです。

ただここに集まるチームだけでなく、街にインタビューに出かけたり、現地に行って空気を感じたりするチームもありました。

(印象的だったのは森に行ったチームw)

 

 

コーチング

 

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各チームの現状のアイディアをギタギタにするコーチが派遣されます。

 

「え?そのサービスいる?」

 

「妄想だけで進んでて、欲しい人1人もいないんじゃない?」

 

「ほんとにやりたい?」

 

 

など本質的かつ基本的な質問が各チームになされます。

それまでアイディアだけで走っていたチームはここでやっと「問い」を自分たちの中に持ちます。より深く考えるためのきっかけづくりってやつですね。

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「自分たちは誰を幸せにするためにこれをやるんだろう・・・」

 

「ほんとにこれやりたいんだっけ・・・」

 

など、自分たちのサービスを深める時間となります。

ここで当初考えていたアイディアを大きく変えて新しいサービスを考えつくチームや、動きが完全に止まってしまうチームなどいろんなチームが出ます。

(内部分裂で喧嘩に近いことをするチームも! )

 

こっから夜を賭けて各チームが黙々と作業に入ります。

会場閉まったあとも、マックで議論するチームも。

(明日の朝どうなっているんでしょうか。。)

 

 

 

#3日目 日曜日 朝〜夜

スケジュール

09:00 オープン

10:00 チーム作業

17:00 最終プレゼンテーション

18:30 授賞式

19:30 懇親会

21:00 閉幕

 

オープン

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昨日あんだけ暗い顔して帰ったチームが、朝にはめちゃくちゃ笑顔ではなしてる。

一方で、なんか納得感持って進んでいたのに、今日朝来るとチームメンバー誰も何もしゃべらないなんてことも起こってます。

(なんでだ・・・)

 

いくつか話を聞いてみると、この段階でこのスピード感でほんとに発表までに形になるの?というのがちらほら。いや、というかほぼ全部。

これはこのあとほんとどうなるんだ・・・・。

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最終プレゼンテーション

この3日間のすべてを5分のプレゼンとして発表します。

 

1 男性向けアンダーウェア サブスクリプション

定期購買×消耗品下着

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2 ピラミーディス

ホログラム×感謝

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3  HAKOPAN

焼き立てパン×宅配

 

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4 おいでよヒノキの森プロジェクト

森林ツアー×林業

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5 Sketto Connection

NPO×学生資格取得

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6  Gyosania

漁船×新しい体験

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7 あかごおもい

生まれた時の体重×ブライダル絵本

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8 スカラシスト

奨学金×クラウドファンディング

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9 仮想家族 おうちのリビング

仮想家族×フリースペース

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細かい感想は省略しますが、最初のプランを最後まで押し通したチーム、当初のプランが跡形も残っていないチームホント色々でした。

ただ共通して言えるのは、この5分にすべてを出すという気概がみんなにはあったということです。

気合と緊張とほんの少しのわくわくが混じったみなさんのプレゼンは聞いてる僕らをものすごく楽しくしました。

 

 

参加者審査

ほんちゃんの審査結果の前に、Startup Weekendに参加したみんなの投票をしました。

その結果「スカラシスト」が最も票を集めました。

 

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このチームは、当初「手書きフォント」の書き手と使い手のマッチングを行うサービスを考えていたんですが、それが2日目の夜に完全に方向転換をして、そこから急遽

「奨学金×クラウドファンディング」

のサービスをつくりあげました。変更してからすごく短い時間だったにも関わらず、検討がしっかりなされていて、本当に解決したい課題を持つ「奨学金も借りることが出来ない高校生」「奨学金を借りたことでしばられる高校生」が救われるものとなっていて、感動しました。

 

審査員審査

審査員による結果は、「Gyosania」が優勝でした!

ちなみに審査員めっちゃ豪華でした!コメントもおもしろい!!

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このチームは、当初「漁船Uber」をやることで集結したにも関わらず、ヒアリングの結果、漁船を持っている人がそんなニーズを持っていないことに気付き、「船上タクシーのマッチングサービス」へ移行したものの、それがどうもみんな腑に落ちず、最終的にはリーダーが本当にどうにかしたい「漁船を持っているが有効活用できていない人」に新しい活用法を提供するものへと変化を遂げていました。

二転三転した結果の優勝。

「本当にどうにかしたかったのは、漁船を持っている人の課題を解決することだった」

「それ以外の部分は変えても良いと気づいた」

そういったリーダーの姿が印象的でした。

 

懇親会

今回のリードオーガナイザーが最後に

「Startup Weekendを主催することは、Startupそのものだ!」

そう言い切ったことで、次回Startup Weekendのオーガナイザーをやりたいと手を上げた人が半数以上いた事は驚きとともに嬉しくなりました。

リードオーガナイザーの熱意が伝達していったのを感じました。

 

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あとはこんな感じで、この3日間で一番盛り上がりましたw 

 

 

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#感想

無事終わって、ホッとしつつ、今これを書いています。

僕は起業する人が偉いとか、起業しない人がしょぼいとか全く思っていないんですよね。(単純に「すごいなー」とはよく思いますが)

 

ただ、今回岡山県で開催して、参加者希望者が募集人数を大きく超えていくのを見ると、

 

「ああ、岡山にはこういうStartupイベントが必要だったんだな」

 

と強く思いました。

 

僕は東京のベンチャー企業にいたこともあって、

「いやいやこんなイベントに参加する暇あったら、ちゃんと自分でリスク背負って実際にサービス出せばええやん」

とちょっと思っていました。でも多分それは、東京のベンチャー業界にそういう雰囲気がすでに作られていたからなんでしょうね。先人たちの活躍もあって。

 

そういう雰囲気がまったくない地方だと

「え?起業ってなに?」

「就職以外の選択肢?」

「危ないことはやめんしゃい!」

て感じなんですよね。これほんとに。

 

 

岡山で起業してる人って何人いるですか?

って聞いたら一桁しか名前が出てこないんですよ。

地元でそういう活動している人でさえ。それはバランス悪いですよね。出口がない。

 

「らしく」生きていくためには、「こういう生き方できるよ!」というケースはあればあるだけいいと思います。今の岡山にはStartupという生き方のモデルはまだないんだと思います。

 

Startup Weekendに参加したからといって直接的に起業が増えるとは思っていないですが、Startup Weekendがあることで救われる人は確実にいるだろうなと感じました。

 

自分がなにか新しいことをやりたいと思ったときに、同じように何かをやりたい仲間がいて、それを当たり前のように受け入れる何かをした先輩たちがいる。

 

それだけでもStartup Weekendの価値はあるなーと。

願わくば参加者のみんなが「らしく」生きてくれればと。

 

 

 

そんな感じで、おあとがよろしいようで。

 

 

 

 #NPO法人Startup Weekendについて

 発祥は2007年、アメリカのシアトル。その後、急速に世界中へ広まりました。これまで「ニューヨーク、ロンドン、パリ、マドリード、台湾、マニラ、東京」など世界1,200都市にて2,900回以上開催され、23,000以上のスタートアップがここから生まれました。また、グローバルスポンサーとして、Googleなどともに一緒に活動しています。日本では特定非営利活動法人(NPO)として活動しており、東京のほか、北海道から沖縄まで全国各都市で開催。都市毎に有志のボランティアメンバーでオーガナイズされています。

 

 

 

目次:きりくちぶろぐの目次

 

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