きりくちぶろぐ

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弁護士を辞めました。

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本日を持ちまして、弁護士名簿登録を取消し、弁護士業を廃業しました。

 

これで僕が弁護士を名乗ったり、報酬を得る目的で法律事務なんかをした場合には、弁護士法違反で罰せられる可能性があります。(怖いです。)

 

 

 

さて、「なんで辞めたのか?」と。

 

 

色々自分の中を整理してみると、大体以下の3つの理由なんじゃないかなーと思っています。

 

 

 


弁護士継続の動機の欠如

「弁護士になりたい!」と言っている頃は、それなりに弁護士になってからやりたいこともあると思っていました。それこそ、困っている人を助けたかったり、理不尽と闘いたかったり。

 

ただ、今自分に正直になってみると、

 

「あれ?もともとそんなにそれやりたくないぞ・・・」

 

ということに気付いてしまったのです。

 

というのも、そもそも僕が弁護士を目指したのは、「挑戦」したかったからみたいです。
いや、もっと正確に言うと、「挑戦するということで、辛いことから逃げたかった」からです。

なので、(当時自分では気付いてなかったですが、)弁護士になってやりたいことがあったわけではなく、試験合格が本当のゴールになっていたんだと思います。

 

 

 

 

弁護士業の違和感

といっても、ロースクールはそこそこ楽しかったです。未修コースということもあり、それなりに頭のおかしい人も多く、人生のいろんな妙を味わえました。

人格者も多く、こういう人が弁護士になったら救われる人も多いだろうなーと何度も思いました。

 

 

一方で、司法試験合格後、司法修習に行って驚きました。

 

 

なんだこの、同じ正解を持った人たちの集団は・・・

 

 


と。

 

ものすごく気持ち悪かったです。

ひとりひとり話すと、魅力的な人も多く、楽しいのですが、「司法修習生」という塊で見ると「こうすべきでしょ」「こうしないとおかしい」「こうあるべきだ」という一元的な正義を前提に議論が進められ、納得感0のまま過ぎ去っていきました。

 

 

 

なんでこんな感じだったんでしょうかね?

 

僕の「司法修習生」としての姿勢にも問題あったと思うんですが、他にも二回試験の過酷さや就職難などの司法制度改革の過渡期であることも原因だったのかもしれません。(全然わかんないですけど)

 

 

そのため、まったく友だちができませんでした。

僕がコミュ障であるという問題も多分にある。。なのでそんな中仲良くしてくれた人たちには感謝しかない。ありがとうありがとう。

 


その後、弁護士になり、多くの弁護士の先生にお会いしました。

立派で尊敬する先生たちも多く、学びも多かったですが、違和感が消えることはありませんでした。

 

 

なんなんでしょうこの違和感?

 

無理やり言語化すると、「繊細さに欠ける」でしょうか?

弁護士が全員繊細じゃない、なんて言うつもりは全くなくてですね、繊細で居続けたら自分が保てなくなるから割り切ることが是とされているという感じでしょうか。

これが物事なら、まーわかるんですが、人についてですよ?

それが少なくても僕はものすごく嫌でした。

 

 

ちなみに、見事に割り切って、その結果多くの人を救っている先生や、逆に全く割り切ることなく繊細さを保ったまま人を救っている先生もいます。

 

 

そういう「先生」になる道もありました。

なのでそういう意味では僕は逃げたんだと思います。

 

ただ、そこは想いを持ってやっている先生方に任せればいいなと思ったのも事実で、違和感を持ったまま生きるくらいなら違う世界に行こうと、このあたりで決めました。

 

その後は、株式会社アカツキという会社で奇妙な挑戦をすることになるのですが、ここで書いちゃうと長くなるので、こちらをご参照ください。

株式会社アカツキを退職しました 。

 

 

 

無意識の荷物

「まー地元田舎だし、使うこともあるかなー」くらいで弁護士登録は残したままでいたんですが、色々肩の上に載っていた荷物をおろして行くうちに、どうも「弁護士」であること自体による無意識の荷物があることに気付きました。

特に弁護士としての仕事をしなくてもです。

 


たとえば、なにか新しいことを始めるとき

 

「一応弁護士なんだし、ちゃんとリーガルチェックしておくか・・・」

 

「一応弁護士なんだし、これ知らないって言えないよなー。。」

 

 

 

 

 


これを辞めたい!!!!

 

そう思ったんですよね。

 

 


いや、リーガルチェックが大切じゃないとか言ってるんじゃなくて、これを無意識にいつも思っているせいで、僕の中の熱量とかスピードとかなんかが確実に死んでるんですよ。

普通の状態であれば気づかない小さいことなんだろうけど、荷物をおろして身軽になっている今だからこそ、その事実に気付けました。

 

ちょっと怖いけど、最終的にはこの感覚を大事にして、弁護士を辞めること決めました。

 

 


さいごに

「じゃー弁護士でなくなったお前になんの価値があるんだよ?」

 

 

こう言われると「ぐぬぬ・・・」ってなります。

僕は今まで「弁護士」という資格のお陰で多くのチャンスに恵まれてきました。

いい意味で下駄を履かせてもらってた。

それも全て、先人たちが「弁護士」という資格を価値あるものとして創り上げてきてくれたおかげだと思っています。本当にありがたいです。

 

 

ただまあ、そろそろそれも卒業かなと思わなくもないです。

その先に何があるのかは今はまだはっきりしていないですが、こんな風に荷物を1つずつおろしていくことで見えてきたものもあるし、その状態で手に入れたモノたちは本当に大切なものばかりだということを確信しているので、ちょっとこのまま進んでみたいと思います。

 

 

その結果、本当に助けたかった人を助けられるかもしれない。

なんかそんなふうに思うんですよね。

 

 

 

そんな感じでおあとがよろしいようで。

 

 

 

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