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きりくちぶろぐ

好きなきりくち(切り口)から、漫画、映画、本、思想、事柄を語ったり、やってみたり

ビジョンとかミッションが苦手なあなたに。

 

Alan Schaaf, Imgur Founder, in Wellington for TEDxWellington & more

 

今、世の中は空前のビジョン・ミッションブームである。

 

というのが事実かどうかはさておき、最近組織の「ビジョン」や「ミッション」という言葉をよく見かけるようになったのではないだろうか。


たとえば、こんなビジョン・ミッション

 

みんなの第2の脳になる by Evernote

普通の人々にコンピューターを届ける by Apple

1クリックで世界の情報へアクセス可能にする by Google

職場でもなく家庭でもない第3の場所 by starbucks

誰でも参加できる共同参加の百科事典 by Wikipedia

 

かっこいいよね。

日本のだと

 

シゴトでココロオドル人をふやす by Wantedly

味ひとすじ by永谷園

インターネット学習で人類を変革する by Schoo

 

 

とかが結構好き。

 

※ここがすごく綺麗にまとめてくれてる!

いい経営理念の定義と、他社の経営理念 | 面白法人カヤック 

 

 

と、紹介しつつも、僕はこのビジョンとかミッションというやつがなんか苦手です。

 

いやわかるんで?

ビジョンとかミッションがあるおかげで、メンバーはそこへ向かえるし、時には爆発的なエネルギーを生み出すことも出来る。

また、ビジョン・ミッションこそが法人が存在する意義であり、ただレンガを積んでいるのではなく、教会を作ってみんなを笑顔にするために今のアクションをしていると考えることこそが、人の人生の充実に繋がる、とも。


だけどねー、なんか苦手。というかはっきりいうと嫌い。

こんだけ効用がわかりつつ、しかもネガティブな要素がよくわからないのに嫌いなのも珍しいなーと放置していたんですが、最近別の要素からストンと腑に落ちた。

 

あれだ、ビジョンとかミッションを理由に、そこにいる人の大切なものやその人そのものを傷つけることを是としていることが嫌なんだ。


ビジョンってのは方向性を決め、やらないことを決定していくことだと思っているんだけど、ビジョンを実現するために、捨てたり、犠牲にしたりしてもいいものとして「人」が入っているから、嫌いだと感じているんだと思う。


事業の発展に伴って、必要とされる能力は異なり、最初期からいた人たちではどうにもならなくなるタイミングが訪れる。その際により高いスペックを持つ人材とその人をリプレイスする。

うん、よくあることだ。

 

だけど、その時のその人自身だったり、その人の紡いできた想い、誇りみたいなものをないがしろにしてもいいもんなんかね?

 

 

 

それは違うでしょ。

それらを大事にせずしてビジョンとかちゃんちゃらおかしい。

 


「いや、うちは大事にしているよ?」

「コミュニケーションの問題だと思うし」

 


うん、そのとおりだと思います。

基本的に「ビジョン」と「人」というのはトレードオフではなく、最適解があるようなもんだと思うし。

 

ただですね、ビジョンというものは、事業を行っていく上での優先順位を決めるためにも存在すると思っていて、たとえば

 

①1000人に仕事をもたらすこと

 vs.

②10人にココロオドル仕事をもたらすこと

 

だったら、後者を選びましょう(①<②)と決められるのがWantedlyが持つビジョンの効用の1つだと思うんですよね。

 

んで、上記のように計りやすいものだったらわかってると思うんですけど、実は下記みたいな優先順位の付け方をビジョンを掲げる会社はやっているんじゃないだろうか?

 

①ビジョンの実現に資する行動

 vs.

②メンバーの家族との時間


で、①>②みたいな。

 

もちろん程度問題だから、こんな感じの何処かで線が引かれてるんじゃないかな。

ビジョン < メンバーの命

ビジョン < メンバーの体調
 ・
 ・
 ・
 ・

ビジョン > メンバーの家族との時間


メンバーに死んでまでビジョンに殉じろとは言わないけど、家族との時間を犠牲にしてでもビジョンに殉じろとはいう、みたいな。


で、大体この右辺は「空気」とか「雰囲気」で決まっている部分があって、明文化されていない。

 

「うちの会社は、どんなものよりビジョンを大事にしているんだろう?」

というのはわからない。


創業者はここのバランスが秀逸。

だけど、途中から参加した人たちは

「ビジョンにめちゃくちゃ共感してジョインした人」

「ビジョンいいなーくらいでジョインした人」

の間ではすごく差がある。

 

それこそ前者は「家族との時間を削ってでもビジョンの実現に殉じるべき」と考えて、後者は「仕事時間の中においてはビジョンに資するぜ」と考えているかもしれない。

 

前者から後者をみると「いやいや、もっとやれよ!」ってなるし、後者から前者をみると「お前は他に大事なモノないの?」ってなって全然コミュニケーションがとれない。だって土台が違うもんね。

 


それではどうすればいいのか?

 

もう右辺を明言しちゃえばいんじゃないだろうか?

「空気」とか「雰囲気」のようなふわふわしたものじゃなくて。


うちの会社は、家族との時間よりもビジョン実現を優先する。だから、会社のビジョン実現において必要性があれば、家族旅行をキャンセルしてでも仕事に出てもらうことがあるかもしれない。

 

みたいな。もしくは、

 

うちの会社は、ビジョンの実現よりもメンバーの笑顔を優先する。だから、ビジョンの実現のためであっても、メンバーが笑顔でなくなるのであれば、その行動を無理強いすることはない。笑顔になれるようにコミュニケーションをしっかり取る。

 

みたいな。

 

そのうえで、より多くのものを使ってビジョンに殉じるのは個人の自由。タイミングによっては家族との時間よりもビジョン優先したいときもあるかもしれないし。


ビジョンの右辺をしっかり決めることで、ビジョンに対して嫌悪感を持つ人は減るのかもしれない。

 

 


そんな感じでおあとがよろしいようで。

 

 

目次:きりくちぶろぐの目次

 

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