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きりくちぶろぐ

好きなきりくち(切り口)から、漫画、映画、本、思想、事柄を語ったり、やってみたり

株式会社アカツキを退職しました 。 -なぜあなたは退職しないのか

考え 行動

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私やまだは、平成28年初夏をもって株式会社アカツキを退職しました。

 
色々思うこともあり退職を決めたので、以下目次に沿って思うことを綴ってみたいと思う。
 
 
 
 

アカツキ入社の経緯

大学時代からの友人創業者に
 
「ちょっと手伝ってよ。」
 
と言われて
 
「お、おう。」
 
と関わらせていただいたのがはじめです。
それがもうそろそろなんだかんだで3年くらい前になりますね。
 
そのあと、アカツキの中の人の魅力にはまり、ちょっとずつコミット具合を増やしていったところで、超絶死ぬほど優秀で、かつ、凄い上長がジョインし、チームを組成することになったので、正式に社員として入社しました。
 
誘っていただいたので、入社できるもんだと悠々と弁護士事務所を辞めたら、
 
「じゃ、来週面接ね」
 
と言われて震えたのはいい思い出です。
なんで地味にニート期間がちょっとだけあるw
 
 
 
 
 
 

アカツキでやったこと

1 法務部諸々立ち上げ

手伝い始めた時期はほんと20人位の人しかいなかったので、法務というか、
 
経理/財務/労務/総務/法務
 
みたいなのを1人の男の子がやってました。
これはこれで相当すごい
 
ただ、
 
「・・・さすがにこれはやばいな」
 
ってことで、契約書締結の体制構築や、社内規程・制度構築、新規になにかやる際の法的レビュー体制構築などを行いました。
 
まーなんか凄そうに書いてますが、やってるのは
 
「あーこれ、ちゃんとしとかないとこわいな」
 
とか
 
「これだと普通に◯◯さん困るだろうな」
 
とかいうものをちゃんと作っていっただけです。
制度でガチガチってのではなくて、アカツキのスピード感を犠牲にしない中で、リスクを最小限に近づけていく。
「ベンチャーで法務」ということの面白さそのものだったと思います。
 
--
あとこっからちょっと余談なんですが、ベンチャーの経営者の方々は1年目弁護士を採用した方がいいと思う。新卒+α程度の給与水準でいいので。
正直弁護士の1年目の仕事は、かなりの激務で、ほとんどの司法修習生はそれを覚悟している。
そのため、経営者側視点でみると、覚悟ある人多いし、仕事も新卒に比べて流石にしっかりやる。一方で、弁護士1年生視点でも、このタイミングでのベンチャー経験はどんな弁護士になるにせよメリットしかない。
いっかいここのマッチングは真剣に考えてみるべきだ。
--
 
 
 
 
 

2 IPO担当

アカツキも大きくなり、当初の5〜10倍と人数を増やし、売上を増やしていった中で、IPO(上場)の準備を始めました。
 
企業の中にいて、管理部で働いていると
 
IPO準備
 
というのは、一番の花型です。
 
 
 
・・・なんか凄そう
 
と僕も思ってました。
実際、「会社が上場する」ということは凄いことだと思います。
それこそIPOをゴールに設定して頑張る人も多くいるだろうし。
 
ただ、実際に行う業務は書類の作成と、関係各所との調整にとどまります。
いわゆるクリエイティブなことは何もなく、やらなければならないことを粛々としっかりやりきる。
そして環境的にかなりの無理難題を突きつけられたとしても、決して折れることなくあらゆる手段を使ってやりきる。
そういうお仕事でした。
 
 
たーだ、もうなんというか本当につらい!
何がつらいかの言語化もできないくらいつらい。
もうつらすぎて、つらいってなにかよくわかんなくなってたw
 
そんなつらさを救ってくれたのは、アカツキのみんなでした。
ちょっとくさくて申し訳ないのだが、本当なんだからしょうがない。
 
ぼろぼろの僕らを気遣ってくれたり、
業績をガンガン上げてくれたり、
素敵な人たちを採用してくれたり、
新規事業で夢を見せてくれたり、
ユーザーさんとの温かいコミュニケーションを魅せてくれたり…etc
 
 
一般にIPOは、管理部が凄いみたいな空気感があるんですが、
 
僕らがやったことなんて、みんなが一生懸命つくったありのままの素晴らしいモノを外の人たちに見せた
 
ただそれだけなんですよね。
 
自分たちがやった業務を卑下するわけではなく、むしろ誇らしくそう思ってます。
 
そんなこんなで、無事アカツキは上場することができました。
 
 
 

3 遊び

アカツキの仕事は大きく上記の2つでしたが、それ以外に、アカツキでは
 
 
怠惰な意識高い系
 
やりたい人の背中を押し合う会
 
くだらないハッカソン
 
 
という遊びをやりました。
これらは、朝友達とたまたま話してて、
 
「お、それおもしろそうじゃん!やってみよー」
 
で始まった企画で、それこそもうすげー楽しかったですね!
怠惰な意識高い系の方なんて、途中から拡散が止まらず、興味ある人が300人とかなってましたね。
そのうちスタンプとか出るので自分が怠惰な意識高い系だと思う方は是非使ってくださいw
 
これらは僕が辞めてからも続くといいなーって思ってます。
(今後も参加していきたい(´・ω・`)
 
 
 
 

アカツキに感じていること

アカツキっていう会社について話すというのは、そこにいる人に対して話すってことと同義だと思っています。
なので、「アカツキっぽい」人たちの特徴を書きたいな、と。
 
 

1 人が良すぎる

アカツキの人は、人が良すぎます。
 
たとえば、仕事でどんなに雑にコミュニケーションをとってしまっても、一旦肯定的に受け取ってくれます。
 
「あの人は、そんなにひどいこと言うはずがないから、きっとこういう意図でいってるんだろう。伝え方をミスっているだけだ。」
 
とかなります。
これ、中にいると気づきにくいんですが、外の人と仕事をすると一発でわかります。
アカツキで普通にやっている態度を外でやるとうまくいかない、もう本当にうまくいかない。。。
ちょっとした言い間違いや、急いでいる時の態度でどんどんネガティブに捉えられ、気付いた頃には修復不可能な状態になる。
 
なので、外の人と仕事をするときは普段の何倍も気を使い、最悪の伝わり方をする可能性を考慮しながら仕事を進める必要が生じる。
これは、本当にめんどくさい。
このコミュニケーションコストがないだけで、アカツキでの仕事はめちゃくちゃ楽であり、それゆえに本質的な仕事に集中できる。
 
このチームであれば、中にエネルギーを使うことなく、全員で同じ目的のために全力を使える。それはとても幸せなこと。
 
 

2 ロジカルすぎる

アカツキの人は、ロジカルすぎます。
 
普段人が良すぎるため忘れがちなのですが、ちょっとでも論理に違和感があるときにはびっくりするくらい突っ込んできます。
 
「それはなぜ?」
 
「どうしてそうなったの?」
 
等々、誤魔化そうとしているときはほぼ100%突っ込まれると思っておいたほうがいいです。
僕は一応弁護士資格を持っているので、他のメンバーからすると専門家だと思うのですが、そういう専門家に対して上記質問をしっかりしてきます。
 
これの効果は明白で、その専門家自身もなぜそのようになっているかわからず、
 
業界の慣行だから 
 
所与の前提としていることにメスを入れられ、できないと思われてたことができたり、全員の誤解が判明したり、超効果的な解決策が見つかったりします。
 
自分よりものを知っている人にびびらず、論理を信じるのはめちゃくちゃ有効なHowだなって思いました。 
 
 

3 青臭すぎる

アカツキの人は、青臭すぎます。
 
深夜仕事が終わって帰ろうとしている時に呼び止められ、「なんだ?」と振り向くと
 
いや、やまださん、働くってなんですかね?
 
とか
 
やまD、向き合った先になにがあるん?
 
とか
 
くにあき、生きる意味ってなんだと思う?
 
とか普通に振ってくるw
 
まじかwwww
 
と、思いつつも
 
「たしかに、なんだろう・・・」
 
となり、結局その議論は夜遅くまで交わされる。
 
超絶急成長のベンチャーには、普通に生きてたらぶつからないような課題が沢山生じる。
既存の考えのままでは決して乗り越えられない課題にぶつかった場合、人はそこから離れるか、考え方をより上位のものに変えるかを迫られるのかもしれない。
 
もしアカツキが青臭すぎなかったら、僕は何度も潰れてた。
アカツキが青臭くて、本当によかった。
 
この青臭いところは、僕がアカツキの一番好きなところかもしれない。
 
 
 

退職の理由

じゃーおまえはなんで辞めるんだ?と。
 
ふむ。
その疑問は当然だと思います。
 
今回僕は、IPOをやりきった時、一度0になろうと思いました。
具体的には、仕事、可愛い女の子と遊ぶこと、お金、情報、居場所等々、全部一度剥がして行きました。
 
そうするとですね、自分の大切なものとして、家族、友人とならんで地元(岡山県津山市)があることに気づきました。
 
 
 
これは正直、、、いやかなり、意外でした。
…結構きらいだったんですよね、地元。
 
閉塞感あるし、なにか新しいことやろうとすると鼻で笑われるし、、、
20歳まで出たくて出たくてたまんなかったです。
 
だから現時点でなんで、「なくしちゃいけない大切な物リスト」に入っているかは正直良くわかってません。
ただ、そう思っちゃった以上、素直にそれに殉じてみるのも一興かなー、とね。
 
まあ正直決まってないこと多すぎて、不安っちゃ不安です。
けど、まーなるようになると決意し、地元に帰るためにアカツキを退職します。
 
 
 
 

今後やりたいこと

ちょっと思いつくこと順不同で書き殴ってみると
 
・ローカルベンチャー創業・支援
・高校生合同文化祭
・本の出版
・大学等の学校で講演
・↑できたら授業
・津山の祭り(ごんご祭り)参加
・団体結成
・津山ツアー
・アプリ開発
・津山出身者(B'z稲葉、オダギリジョー、NARUTO岸本先生)へのコンタクト
・ゲストハウス/シェアハウス
・津山城パーティー
・アカツキ退職者グループ
・アカツキサポートメンバー
・寺子屋
 etc..etc...
 
帰郷すると決めたら、やりたいことが溢れ出てきたのでそれらをまず楽しみにながらやっていきます(´・ω・`)
 
 
 

なぜあなたは退職しないのか

 
なぜあなたは退職しないのか?
 
これに明確な答えがあるのなら退職する必要はないと思います。
だけど、もしその理由が
 
会社が好き
 
だったり、
 
一緒に働くメンバーが好き
 
っていうのだったらもう一回考えてもいいかもしれないですね。
だって、退職したからといって会社やメンバーと縁が切れるわけではないですよ?
 
それは仲いい友だちがいたら高校を卒業しないのか?ってのと一緒です。
いやそりゃ寂しいですし、できることなら卒業したくないって気持ちはものすげーわかります。けど、卒業したら関係がなくなるって思っているのは逆に同級生にめちゃくちゃ失礼じゃないですか?
 
それは、会社でも同じ。
退職したら、会社やそのメンバーと関係がなくなるって考えるのは、会社にもメンバーにも失礼だと思う。
 
えんよ。退職したあとも会社やそのメンバーと仲良くしても。もっと気楽に関わりを持って行っても。
 
部活を途中で辞めて、逃げまわるように生活した学生時代みたいなことを、会社に対してまでせんでえんよ。
 
辞めても好きなんだからそれでえんよ。
 
 
 
・・・とそんな風に僕は思うので、退職っていうのをタブー視せず、もっと気楽にみんなで話そーって言っていきたいですね。はい。
 
 
最後に
「アカツキ」の中の方、
「アカツキ」を介して知り合えた方、
「アカツキ」のおかげでより仲良くなれた方、
それら全ての「アカツキ」の人のおかげで僕の人生は何倍も豊かになりました。
本当にありがとうございました。
そして、退職後も、いや退職後こそより仲良くして下さい。よろしくお願いします。
 
 
そんな感じで、おあとがよろしいようで。
 
 
 
 
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